アヒルを見たら親、ディーラーを見たら・・・
鶴のヒナが最初にアヒルを見たら、
親だと思い込んでしまいます。
自動車ディーラーでクルマを買ったら、
点検、修理、車検は”そこ”に出すものだと信じ込みます。
日本は法治国家ですから、
法律を守るのは当然です。
車検も法律で決められていますから、
ほとんどの自動車所有者は車検に出します。
新車を買った人の多くは、
購入したディーラーに依頼しています。
自動車ディーラー16,015工場の車検に関連する売上は
8,497億円にものぼるそうです。(*1)
単純計算で1工場あたり約5,300万円になります。
専業の自動車整備工場の数は57,266工場で
車検売上高9,326億円です。(*1)
1工場の売上高は約1,600万円です。
工場の規模の差もあるでしょうが、
実に3倍以上の格差があります。
48.1歳で352万円(*1)
32.8歳で415万円(*1)
これが何かおわかりでしょうか。
上は専業整備工場の自動車整備にかかわる方の
平均年齢と平均年収です。
下は自動車ディーラーの方のものです。
”買ったところに車検を出す”
この法則が機能しているので、
自動車ディーラーは車検を受注しやすくなっています。
”そこそこの料金”でも”通用”してしまいます。
これが年収にも反映されている感じがします。
一方、専業の自動車整備工場では、
平均年齢からもわかるように、熟練したメカニックが多そうです。
ところが、営業力が劣るために
せっかくの技術力も持てあまし気味です。
コンスタントに仕事がくれば、
車検費用も安くできるし、高い技術力を発揮できます。
お客さまはリーズナブルな車検費用で、安心して任せることができます。
専業の自動車整備工場では業績が安定し、給与面での改善も期待できます。
自動車整備業界全体としても、質の向上と業界健全化がすすみやすくなります。
こんなしくみの車検がみんなをハッピーにしてくれます。
*1 出典
社団法人日本自動車整備振興会連合会様
『平成23年度 自動車分解整備業実態調査結果の概要について』
タグ
2012/02/10 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:48歳352万・33歳415万円なぜ?